「好奇心を”天職”に変える 空想教室」/植松努 ネタバレ感想

植松努さんの「好奇心を”天職”に変える 空想教室」のネタバレ感想です。

 内容紹介

TEDxで話題沸騰! 
涙が出てきて止まらない。
いま日本中を熱狂させている「人生最高の感動スピーチ」が一冊の本に。
未経験、コネなし、援助なし、20人にも満たない町工場から、自家製のロケットを打ち上げるという経験から見つけた、“どんな夢でも実現させてしまう方法”。
誰もが信じて疑わなかった常識を、「工夫」によって次々と塗り替えていく著者の生き様に、誰もが胸をときめかせ、忘れかけていた夢を思い出すだろう

 

興味のある方は続きからお読み下さい。

私にはロケットへの興味が全くありませんが、そんな私でも楽しく読めました。

 

・植松さんの工場には、世界に3か所しかないという地上で無重力を再現する実験装置があるそうです。何それすごい。さらっと1,2行で紹介されただけですが、この辺りをもう少し詳しく聞きたかった。昔からプールとかトランポリンとかエレベーター?とか浮遊感を感じるものが大好きなんですよ。

 

・夢の説明をする際に、英語と日本語の辞書に記載されている「夢」の意味が違うということで文言が紹介されてました。英語の辞書で夢とは「叶うもの、目標となるもの」とされており、対して日本語の辞書における夢とは「儚いもの、かなわないもの」とされているそうです。

 

初めて聞いたよ!辞書の意味とか一々気にしてなかったけど、日本語の辞書の解釈がネガティブすぎませんかねぇ。身もふたもないというか、諦め前提というか、それこそなんて「夢」のない解釈なんだと地味に戦慄しましたよ。けど、「いや、でも辞書って出版してる所によって内容が違うよな?」と思い、少し調べました。

 

「将来実現させたいと思っている願い」「現実とかけはなれた考え」「心の迷い」「不確かな事」といった意味が出てきました。・・・なんというか、ネガティブな言葉か状況説明した言葉だけで、ポジティブな言葉が見つかりませんでした。最初の言葉がかろうじて前向きかな?ってくらいです。辞書の意味くらい、もうちょっと夢見ようよ(真顔)

 

・作者が小学生時に授業で潜水艦を作りたいという夢を書いたら、先生に否定されたそうです。うおーい、教師ー!作者がもうけっこうなおじさんだから、きっと昭和時代の話なんだろうけど、子供の夢を否定するとか個人的にありえなくてびっくりだよ。今なんてむしろ夢持ってない子の方が多いというのに。いいじゃないか、潜水艦。しかも、人類最初の潜水艦(小さい)の話をしているつもりだったのに、先生はそれを知らずに現代の大きい立派なやつの話としてとらえていたらしく、無理に決まってると言い放ったという(それでもひでぇわ)。

 

先生は他のみんなと同じようにちゃんとした仕事を書けと言ってきたが、作者は「夢=仕事」なのか?という疑問を持ったそうです。この辺りを読んだ私は、「どっかで聞いた事のある疑問だなぁ」と思っていたのですが、ようやっと分かりました。このページです。

anond.hatelabo.jp

子供の頃に夢を聞かれても、まっっったくと言っていいほどなんにもなかった私は物凄く共感しました。そうだよ、夢を無理やり仕事に当てはめて考えようとするから思いつかないんだ、好きな時に好きな事やるのが夢でも良いじゃないか。

 

・相談する相手に「何もやったことがない人」を選ぶと、出来ない理由を言ってくるよ。分からないから出来ない理由しか出てこないんだよ。といった話が出た時は、「ですよね!」と全力で同意しました。相談するならせめて何かにチャレンジしたことのある人の方が、相談内容を理解されなかったとしても応援はしてくれると思うんですよ。問題は私の周囲にそういった丁度良い人がいない事なんですが。探せってことですね、分かります。

 

・以前に作者は夢の大切さを語る講演を依頼されて、ビーバップハイスクールみたいな学生のいる学校へ行った事があるそうです。(ビーバップハイスクールってそもそも何よ?と思った私は一応調べました。不良マンガなんですね、知らんかった。

 

最初は苦労したものの、何とか話を聞いてもらえる状態まで持って行き、最後にロケットを作ろうと呼び掛けました。所が、「自分たちは馬鹿だからそんなの出来ない」と。そこを何とかとお願いしてロケットを作り、飛ばす所まで出来ました。しかし、学生たちは挨拶もなく帰っていき、自分の言いたい事は伝わらなかったのかとがっかりしつつ車に戻ったそうです。

 

が、学生たちは帰宅したのではなく、作者の車に荷物を運んでくれていたのです。その後、学生たちと握手を交わして別れました。しかもそれ以来、学生の暴力沙汰がなくなったそうです。私はねぇ!こういう人の心が動いた瞬間を見るのが大好きなんですよ!大好きなんですよ!こういうの聞くと「本当に良かったねぇ」としみじみ思います。だって、最初はビーバップハイスクールだったのに、今は違う訳ですからね。

 

「空想教室」の印象深かった言葉

少し省略しますが「知識を持っているだけではただの雑学」という言葉はかなり図星をつかれた気がいたします。知識はただ持っていても宝の持ち腐れで、それを活かして初めて「知ってる」から「分かる」になるんですよね。実行するのは難しいですが、作者を見習って頑張っていきたいと思います。