「好奇心を”天職”に変える 空想教室」/植松努 本の紹介

「好奇心を”天職”に変える 空想教室」という本をネタバレ控えめでご紹介いたします。作者は植松電機の専務取締役の植松努さんといい、北海道の赤平市でロケット開発に携わっている方です。

 

内容紹介

TEDxで話題沸騰! 
涙が出てきて止まらない。
いま日本中を熱狂させている「人生最高の感動スピーチ」が一冊の本に。
未経験、コネなし、援助なし、20人にも満たない町工場から、自家製のロケットを打ち上げるという経験から見つけた、“どんな夢でも実現させてしまう方法”。


誰もが信じて疑わなかった常識を、「工夫」によって次々と塗り替えていく著者の生き様に、誰もが胸をときめかせ、忘れかけていた夢を思い出すだろう

 

この本に興味のある方は続きからお読み下さい。

「空想教室」の良かった点

・今までに体験してきた自分の経験を織り交ぜながら、分かりやすく理解しやすい言葉選び、文章運びで説明しています。大人だけではなく、学生にも読みやすいように工夫しているのが伝わってきます。

・常に読者へと語りかけるような文章で構成されているので「空想教室」というタイトル通り、教室で先生の良いお話を聞いている感覚になります。

・自分の夢をすぐに諦めないでほしいという熱意が文章の端々から感じられる。

・少なめだが、ロケットにまつわるちょっとした小話が新鮮で楽しい。

「空想教室」の不満点

・何かを説明する際に他国の例を引き合いに出すのは分かりやすくて良いと思います。しかし、そのほとんどが他国の良い点と自国の悪い点を比較するものとなっているのが残念です。

 

例えるなら、違う土俵で勝負しているような、腐っている果物と新鮮な果物を比べてどちらが美味しいか語られているような、正論だけれどもっと違う比較の仕方があったんじゃないかなぁという気にさせられました。(今の所、代案は思い浮かびませんが)

 

・夢を持ち続ける事が難しい理由を説明するのは良いのですが、その中で夢を肯定する人の話を入れてほしかったと思います。そういった人もいるという描写はあっさりしてる上に少ないのですが、夢を否定してくる人の描写はかなり具体的な上に沢山書かれています。

 

読者に「そういう人もいるのか」という希望を持たせてほしかったので、不満というよりも私の願望ですね。

「空想教室」の受講に向いている人

・何らかの理由により、自信を失っている

・自分の夢を諦めている

・「どうせ無理」が口癖になってしまっている

・自分のやりたい事が何なのか分からない、またはそれを探している最中

「空想教室」の総合評価

この本は「夢」や「好奇心」などを良い感じにまとめて書いてあるという話を聞き、それこそ好奇心が湧いて読んでみました。ロケットの開発をしている人が作者という事前情報も聞いていたので、ロケットの知識や技術といった小難しい話が多いのかな?と勝手に思っていました。が、そういったものはほとんどなく、ロケット話をベースとした夢に対する心構えや考え方がメインとなっています。

 

これまでの数ある経験談を豊富に盛り込んだ説明となっているので説得力があります。読む前はそんなに期待していなかったのですが、文章が読みやすい事もあり、一気に読めました。「夢」や「好奇心」という単語に弱い人は、とりあえず読んでみる事をお勧めします。